外壁塗装の塗料
外壁塗装の良否を左右する要素には二つあります。それは1)塗料の質、そして2)塗装の仕方です。塗料原料としてはフッ素、シリコン、ウレタン、アクリルを原料としたものがあり、それを二つの溶剤(有機溶剤と水)のいずれかに溶かして使用します。
耐久年数は、フッ素(15~20年)、シリコン(12~15年)、ウレタン(10年)、アクリル(5~7年)の順に低下していきます。そして水溶媒の方が環境にやさしい溶剤となっています。外壁を塗装する理由は大きく分けて三つです。一つ目はカビ、二つ目はヒビ、三つ目は汚れです。この理由に対して適切な塗料を用いることが肝要となります。カビ対策には防カビ用の塗料を使用しますが、これは殆どの塗料が対応しています。ヒビ対策にはゴムのように伸び縮する「弾性塗料」を使用します。
ただし、伸び縮する分塗膜が柔らかい為、汚れに対しては弱くなります。三つ目の汚れ対策には、弾性の無い塗料を用いることが重要となります。もし汚れとヒビが両方発生している場合は、どちらにも対応可能なシリコン系の塗料を使用するか、ヒビ対応の塗料をまず塗り、その上に汚れ対応の塗料を上塗りする必要が出てきます。外壁塗装用の塗料の三大メーカーは、SK化研株式会社、関西ペイント株式会社、日本ペイント株式会社の三社となっています。使用を検討する際はこの三社を比較してみるとよいでしょう。